どうやって皮膚から有害物質が入るの?
健康な皮膚に水を置くと盛り上がって水滴になるように、表皮が皮脂腺から分泌された油分で覆われてワックス状になっています。
そのワックス状のバリアーは外界からの異物の侵入を遮断していますが、けがや病気のときには薬を早く皮膚から体内に浸透させて患部を治す必要があります。
そのために角質層のバリアーをあえて取り除くために開発されたのが溶解剤(溶媒)としてつかわれるプロピレングリコールや合成界面活性剤のラウリル硫酸ナトリウムなどです。
私たちの皮膚の細胞膜はおもにリン脂質と呼ばれる脂質で構成されていますが、溶解剤によって細胞膜が一時的に溶かされた状態になり、化学物質が侵入しやすくなるのです。
これらの物質はたしかに有害な物質ですが病気やけがの患部を治すことが先決であること、患部が治れば使用する必要がなくなることから医薬品の場合は緊急処置として一時的に適量を処方して安全の許容範囲内で使用しています。
ところが問題はシャンプーやリンス、入浴剤などの日用品やクリームローションなどの化粧品、歯磨き粉などにまで溶解剤や合成界面活性剤を使っているということなのです。
シャンプーや化粧品は毎日使うもので使用量も使う人まかせですから、これらの有害化学物質は「経皮毒」となって少しずつですが確実に皮膚のバリアーを通り抜けて体内に侵入・蓄積されていきます。
経口吸収とは違って体外へ排出されるのはわずか10パーセントです。
本来医薬品の有効成分を体内に浸透させるために開発された溶解剤や合成界面活性剤がまったく違った目的で日用品に使われて有害な物質まで肌に浸透させているので、大変危険です。